子供に身に付けたいスキルとは、、、
英語?プログラミング?運動センス?芸術センス?
この本に書いてあることは「根拠のない自信」だった。
藤原和博が現代の革命家達との対談から分かった新時代を生き抜くためのスキル。
これから子育てを頑張る親や学生を持つ親、現代を生きる社会人に読んで欲しい。
「僕たちは14歳までに何を学んだか 〜学校では教えてくれない新時代の必須スキル〜 藤原和博」より
- 「根拠の無い自信」とは
- 西野亮廣(キンコン西野)
- 堀江貴文(ホリエモン)
- 前田祐二(SHOWROOM)
- 亀山敬司(DMM 亀っち)
- 藤原和博
- 「頭がいい」ってどういうことなんだろう?
- 情報編集力を鍛える5つのリテラシー
- 「根拠のない自信」の基盤を作る
- 感想
「根拠の無い自信」とは
前向きな心持ちで未知の世界に踏み出し続け、試行錯誤の中で無限に修正していく行動するパワー 。
他人と違うことをして喜ばれた、ほめられた、という体験がユニークな子を育てる。でも学校では他人との協調性などが重視され、日本の学校のシステムでは「上質な普通」が構築される。
世の親達はおいらも含めて、世の中で「信用(クレジット)」を蓄積するための基礎技術を学びながら、上質な普通から抜け出せる方法を日々模索して、子供とぶつかり合っている。
子育てに正解はない。
だけど、この本にはヒントが書いてある。
おいらが気になった部分を摘んだので暇がある時に読んで下さい。
西野亮廣(キンコン西野)
ないものは自分で作る
キンコン西野(新刊『チックタック』)📪 (@nishinoakihiro) | Twitter
芸人、絵本作家、コンサルタント、炎上芸、、、幅広い肩書きを持つ現代の革命家の1人。
売れる絵本を書く。芸人だけどひな壇には座らない。ディズニーを倒す。したくない(嘘をつくような)仕事はしない。美術館を作る。数々の炎上エピソードをことごとく覆してきた。新世界を作るのはこの人しかいないかも。
本より~
・苦手だったけど、ほめられて、教える側になったら成績が伸びた
・伝える能力、言語化できる能力 → 絵が描けるようになる
・創造的無能 無能レベルに達しないように枠を外れるようなことをしてきた
・人のエネルギーを上手く吸い取れるコミュニケーション能力が大事
・オンラインサロンは住民税を払って住むコミュニティみたいなもの
とにかく気になる存在。西野さんの事を知らないと勿体ない気にさせる。
堀江貴文(ホリエモン)
初のプログラミングの仕事は中学時代に
堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) | Twitter
やりたきゃやればいいじゃん。やりたくなきゃやらなきゃいいじゃん。極論を言いつつもしっかり丁寧に答えてくれる本当は優しい革命家。仮想通貨、宇宙、オンラインサロン、学校、投資、ベストセラー作家、、、ワクワクを求める少年のような心は誰よりも純粋。誰よりも合理的で、多動力 (NewsPicks Book)を持ち、努力家。周りに仕事を振るのが相当上手いと思う。
本より~
・みんなと好みがちがうオタク気質なホリエモンに「君の居場所はここではない」と言ってくれた恩師に感謝している
・得意なもので勝つようにするゲームチェンジャー
・子供がやりたいと言った事にお金を出す(リターンを求めない寄付として)
★対談内容はホリエモンチャンネルで
対談①
youtu.be
対談②
【藤原和博×堀江貴文】教育アップデート編vol.2〜ホリエモンチャンネル〜 - YouTube
対談③
【藤原和博×堀江貴文】教育アップデート編vol.3〜ホリエモンチャンネル〜 - YouTube
極論実行者。あんな圧倒的な努力が見えにくいって凄いよね。
前田祐二(SHOWROOM)
ぶれない戦略家
前田 裕二 / Yuji Maeda (@UGMD) | Twitter
あの人気女優も落とす今やメモ魔として有名になったイケメン革命家。スッキリで出演中もずっとメモを取っている姿にはハッとさせられる。「ファクト→抽象化→転用」とメモの魅力と使い方を書いたメモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)は重版を重ねている。Googleを倒すと立ち上げたSHOWROOMでは演者とファンが共犯者になる事で創り上げる体験を大事にしている。
本より~
・数多くの失敗や試行錯誤、紆余曲折を経てお客さんと共犯者になっていった
・自分の人生が他人によってコントロールしてはダメ
・自分で手綱を握らないと客体から主体へ・依存から自立へ
・2つのスイッチ「人を喜ばせてお金を稼ぐ」、「 しっかり勉強をする」
・遊びから場やルール作りに強い関心が生まれた
・国や国家が認めなくてもファンと作れる存在証明が出来る社会を作っていきたい
・日本はプロセスに消費する文化でアメリカは完成系に消費する文化
・秋元康さん、つんくさんの影響が大きい
・人から受けた愛情が大きいと一歩踏み出せる
真似出来ない習慣。環境は人をどこまでも成長させるなぁ
亀山敬司(DMM 亀っち)
人生は移動距離で決まる
DMM会長 亀山敬司 (@kameyama66) | Twitter
エロから仮想通貨まで幅広く展開を続け、出資も損切りも決断が早いDMMの会長。頑なに顔を隠し、経歴などがぶっ飛んでいるはずなのに、他の革命家と比べどこか少し人間味のある自分に正直な方。最近ではYouTubeにも手を拡げ、YouTuberのヒカルと若者を応援する企画を実施したり、レペゼン地球と企画したり、自らチャンネルも開設したり、興味のあるものには自ら突っ込んでいく。
本より~
・親の影響、各国での貴重な体験、怪しい商売からAVまで様々な経験値を積んできた
・学校での学力も社会に出てからの稼ぎも、その人間の移動距離で決まる
・自分にアートの才能があると思っていたが、芸術的な表現の感受性が小さく諦めた
・面白いが基準。怒られたら謝る気持ちで行動するのは父親譲り
・365日働くのが亀山家の普通
・哲学的にカッコよく生きたいけど恥ずかしい
・子供には現場の表だけで無く裏の面も見せる
・「だって、人間だもの」かめお
好奇心と正直の塊。自分に正直に生きている人だなぁ
藤原和博
「ナナメの関係」が人を育てる
藤原和博 (@kazu_fujihara) | Twitter
講演を聞くと、自分を振り返りたくなる。人の話を聞くことが上手くて、話し方も上手くて、これなら実行出来るかもって思う提案をしてくれる。おいらも「100人×100人×100人=100万人分の1人」のレアカードになる理論で頑張ります。
本より~
・近所の同級生やその兄弟と明るい世界と暗い世界(親達にダメよと言われているところ)を冒険していった
・親、先生といった「タテの関係」、友達といった「ヨコの関係」より、お爺ちゃん・お婆ちゃんや親戚、友達の兄弟、近所のお兄ちゃん・お姉ちゃんやお爺ちゃん・お婆ちゃんといった「ナナメの関係」がコミュニケーション能力を育む
・「ナナメの関係」の豊かさは「根拠の無い自信」に繋がって、将来に向かってチャレンジして未来を切り拓いていく力の源泉になる
・子供の考えが「タテ(親や先生)の関係」で否定されても「ナナメの関係」で応援してくれるかも
・死に触れる事で学ぶものがある
・「空間認識能力」は缶蹴りで育まれる。その他に木登り、基地作り
・遊ぶ事で「情報編集能力」が得られる
・「情報編集能力」とは正解の無い課題に対して自分から仮説を出し、他社も納得出来る仮説、すなわち納得解をクリエイトして問題を解決する力
教育をアップデートする為には、国は藤原さんの話を聞いた方が良い!
「頭がいい」ってどういうことなんだろう?
アタマの回転の早さと柔らかさ
本より~
・ジグソーパズル型(情報処理力)よりレゴ型(情報編集力)のような自分で仮説を立て、納得解を導いて問題を解決出来る人材の育成が大事
・仮説を自ら導き出し、しつこく試行錯誤を繰り返し、納得出来る仮説まで協働的にたどり着く力が必要
・情報処理力 : 情報編集力 = 7 : 3 が理想。現在の学校教育は9 : 1
・ジグソーパズルがダメでレゴは良い?? → この考えが「正解主義」を教育された我々の偏った考え方。あくまでもバランスが大事!!
・ジグソーパズルに変化? → 白いジグソーパズル(自分で絵を描いて解くことが出来る)
・レゴに変化? → スターウォーズ等のパッケージのデザインを正解として作って満足してしまう
・「何かが足らないから、何かをそれに見立てて遊ぶことはイマジネーションを育てる行為」
・自然で遊ぶ、少し危険な遊び、サマーキャンプ、田舎に預ける等
・ロボットに負けない仕事のキーワードは「指」
・人の指の動きは複雑で再現しにくい。
・10歳までにいかに遊んだかが大人になってからの「情報編集力」の基盤を作る
・遊びの中で都度起きる状況の変化に応じて、作戦やルールを変える事で試行錯誤が行われて練習になる。その中で感情的な反応もあり、人間関係をマネジメントする戦略を学び、仲間と納得解を導き出す練習にもなる
情報編集力を鍛える5つのリテラシー
⑴ コミュニケーション 人の話が聴ける
⑵ ロジカルシンキング 筋を通せる
⑶ シミュレーション 先を読んで行動する
⑷ ロールプレイング 他人の身になって考える
⑸ プレゼンテーション 気持ちや考えを表現できる
これからの学校で必要な実技教科
・体育 ダンス等カラダによるプレゼンテーション技術
・図工/美術 自分の考えを他人に理解してもらう為の技術
・家庭/技術 自分の想いを「もの」に表現する技術
・情報 動画で自分の考えを編集する技術
10歳以降出来ること3つ
⑴ 今からでも遊ばせる
⑵ 留学や親から離れた寮生活
⑶ 大人になってみてからのコミュニティで自分の居場所を確保
「根拠のない自信」の基盤を作る
「根拠のない自信」が未知の世界に読みきれなくても突っ込んでいくパワーになる。
・子供が何かに集中し突進していく事を邪魔せず応援すること
・無条件に子供を見守ること
この2つが「根拠のない自信」の基盤を作る。「希少性」を高め、大切にする事で他社からアクセスされる信用(クレジット)を持てる。
僕たちは14歳までに何を学んだか 新時代の必須スキルの育み方(SB新書)
- 作者: 藤原和博
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感想
子供のことだけで無く、自分の成長過程を振り返ってしまう面白い本でした。この本を手に取った時の当時の考え方は、こんな革命家を生んだ教育の答えが知りたいという「正解主義」に囚われていました。でも読み進めていくうちに、おいらが受けてきた教育は過去のものなのだと思い知らされました。おいらが受けて良かったから、あの有名人はこうやって育ったからという話はあくまでも過去をなぞるだけで、未来への教育になるかはわかりません。でも、子供はおいら達が思っている以上にモノゴトを吸収し、成長していきます。この前娘が母に怒られていましたが、息子が影に娘を連れていき、「謝る時は人の目を見てだよ」って教えていました。娘はその後、また母に謝りに行ってました。この時、夫婦で子育て間違ってなさそうだねと二人でホッとしました。おいらはゆとり世代という空白の10年を過ごした一人でもあります。でも全然後悔はしていません。土曜日の休みの日はいっぱい遊びましたし、就職して、結婚して子供も産まれて楽しく過ごしています。どんな教育を受けても本人が今が楽しいと思えれば最高では無いでしょうか。子供達に「お父さん今楽しい!!」そう言ってもらえるような場を提供していきたいです。
おいらはゆとり まだまだ父になって5年生。毛が生えたころかなw